慢性腎不全の猫と運動、腎不全の猫がエサを食べない時

慢性腎不全の猫に運動させる事は良い事?悪い事?

慢性腎不全になると猫の身体機能は低下します。

そうなると今までいっぱい動き周って遊んでいた猫が、全然動かなくなったりします。

そうすると「もっといっぱい運動させた方がいいかな?」と飼い主さんは思いがちですが、慢性腎不全の猫に運動させる事は良い事なのでしょうか?

答えは「激しい運動は駄目だけど、適度な運動は必要」です。

激しい運動が駄目な理由は、筋肉をいっぱい使って体を動かすとエネルギーとして使われるクレアチンや尿素などが体に溜まります。

健康的な猫なら老廃物が溜まっても腎臓でろ過され尿になるのですが、腎臓の機能が低下していると処理の時間がかります。

つまり、激しい運動は腎臓に大きな負担になるのです。

でも、全く筋肉を動かさなかったり、寝たきりにさせるのも良くはありません。

全く体を動かさないと当然筋肉は衰えていき体力が低下しますし、リンが増えると骨も弱くなるので骨折しやすくなるのです。

だから、慢性腎不全の猫を元気だった頃と同じように運動させるのはいけませんが、適度な運動はさせてあげてください。

「適度な運動って言ったってどうしたら良いかわからない・・」という方は医者におすすめの運動や運動量などのアドバイスを受けてください。

腎不全の猫がエサを食べない時

腎不全というのは腎臓の機能がまともに働かなくなるので体内の毒素が排出されません。

そうなると猫は吐き気を感じるので、食欲が落ちてエサを食べなくなります。

まず、自分の猫がこのような状態になったら、病院に行って皮下輸液/静脈点滴などの処置を受けてください。

このような処置をする事で猫の食欲はだいぶ変わります。

それでも自分から進んでエサを食べなければ、与えるエサをちょっと工夫して強制給餌してください。

私の場合は腎臓病用の療法食をすり鉢などですってから、お湯を混ぜて粘土状にしたものを猫の口に押し込みました。

また、水タイプの超高カロリーの缶詰をスポイトで流し込むように食べさせるのも良いでしょう。

もちろん水分補給も同様です。水をシリンジなどで強制的に飲ませてください。

ちょっと可哀想と思う人もいるかもしれませんが、腎不全の猫には水分補給は必須ですし、食べなと腎臓だけじゃなく肝臓もおかしくなります。

あと、猫がエサを食べない時の理由の一つに口内炎が挙げられます。

実は口内炎が痛くてエサを食べられなかったり、水を飲めなくなる猫は結構います。

いずれにしても自分の猫がエサを食べない時は、まず病院に行って検査や処置を行い医師からアドバイスを受けてください。

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